在宅医療の最近のブログ記事

芝浦アイランド内科クリニックでは現在,節電営業中です.

  1. 待合室照明を一部消灯しています
  2. BGMを消しています
  3. 待合室のテレビを消しています
  4. 空調も可能な限り節電モードです
  5. トイレの温便座・ウォシュレットを消しています
  6. 自動ドアは解放しています
  7. 点滴・処置室照明も可能な限り消灯しています
  8. レントゲン・心電計も使用直前まで消しているので,検査出来るまで時間がかかります

以上のため,通院中の患者様には多大なご迷惑をおかけしておりますが,何卒ご理解ご協力のほど,よろしくお願い申し上げます.

この代わりといってはなんですが,待合室の雑誌・コミック類を充実させてみました.
以前より「JIN -仁-」は蔵書されておりましたが,その他にも数タイトル増やしました.
私はあまりコミックに詳しくないので,ラインナップも適当です.
これが待合室本としておすすめなど御座いましたら,院長までご提案ください.

研修医の頃は良く当直バイトに行きましたが,なぜかどこの病院でもゴルゴが転がってます.
なぜですかね?
でも読み始めると,止まらないんですよね.

話がコミックにそれましたが,節電に戻しましょう.
夜間にクリニックの室内電灯がついている,というお叱りのお電話をいただきました.
当院は在宅療養支援診療所として訪問診療・往診を行っております.
在宅療養中で当院の訪問診療をご契約中の患者様におかれましては,24時間365日の体制で往診を行っています.
つまり当院は外来診療のみならず,夜間も,盆暮れ正月関係なく,24時間体制で往診業務を行っています.
((注)訪問診療の契約をなさっていない患者様の往診は行っておりません.ご希望の方は訪問診療のご利用について,クリニックまでご相談ください)
おそらく,夜間の往診チームがクリニックで往診準備をしているところで室内電灯を点灯していたものと思われます.
ほぼ毎日のように深夜往診が発生しています.
前述のごとく可能な限り節電につとめるよう努力しておりますが,夜間のクリニック点灯につきまして,アイランド住民の皆様のご理解をいただきますようにお願い申し上げます.


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在宅療養とは(その2)の続き

在宅療養とリビングウィルは切り離せない関係にある.

リビングウィルという言葉を皆さんも聞いた事があるだろう.
一般的にリビングウィルとは,避けられない死に直面した場合に,1分でも1秒でも長く生かすためにあらゆる侵襲的な手段をもってしても延命処置を行うのか,それともそのような無理な延命処置は行わず静かにお看取りをするのか,患者さん本人が生前に自分の意志で決めておく事である.

避けられない死が迫った場合に,あまりに侵襲的で非人道的な処置は行わず,静かに親族一同で看取ることを「尊厳死」ともいう.

リビングウィルでは,多くのことを詳細にわたって決めておかねばならない.
例えば,食べられなくなったら点滴をするのか,経管栄養を行うのか,しないのか?
血圧が下がったら,昇圧剤を持続点滴するのか,しないのか?
呼吸が止まったら人工呼吸器を使うのか,使わないのか?
心臓が止まったら,心臓マッサージをするのか,しないのか?
その他,決める事が沢山ある.

これらの延命処置は,このブログを読んでいる皆さんには,あまり馴染みのない状況と思う.
実際に,臨終の際の延命処置ではどんなことが行われているのか,想像がつかないのではないだろうか?
それなのに,そのような重要なことを事前に決めておけと言われても,決められる訳がない.
身近でそのような経験をする機会があれば,是非知っておいてもらいたい.
生きていれば,誰もが必ず1回は経験する事なのだから.

さて,この延命処置の内容が解ったとして,それを希望するしないには,良いも悪いもない.
正しいも間違いもない.
それは,その人の生死観や人生観が決めるものであって,その人の生き方なのである.

在宅医療に話を戻そう.
在宅医療を受ける患者さんは,必ず何らかの慢性疾患を療養中である.
それらは急激に悪化するかもしれない.
急に状態が悪くなったときに,それが治療可能な急性増悪ならば悩む必要はない.
積極的に治療を行うべきだ.
必要なら入院治療をして,良くなったら再び在宅療養を行えば良い.

では,どうしても改善のしようがない状態だったらどうだろうか?
そのまま住み慣れた住まいで静かに息を引き取るのか,それとも無理を承知で1分でも延命するために救急病院へ救急車で搬送して,侵襲的な延命治療を行うのか?

決められないですよ,簡単には.

今回で在宅療養のお話はしばらくお休みします.
今後も不定期で在宅療養の事をお伝えしていきます.

在宅療養とは(その1)のつづき

このような「社会的入院」は医療費高騰の原因となっているだけでなく,そもそも患者さん自身が望まないことである.
やはり,人生の最期は住み慣れた自宅で過ごしたいという想いは,至極当然であると思う.

この患者さんの想いを実現するためには,沢山のハードルを乗り越えなくてはならない.
1)病気により何らかのハンディを抱えた場合の,生活面でのサポート
2)病気に対する,医療的なサポート

我が国では1)については介護保険,2)については医療保険で公的社会福祉サービスが受けれるようになっている.
1)介護(生活面でのサポート)については,その患者さんの身体的な障害度(衣食住なんでも自立して出来るのか,寝たきりに近い状態で全ての生活が介助が必要か)と精神的な障害度(認知症の程度)から,その人に必要な介護度が決定され,それに応じたケアサービスが自宅で受けられる.
2)医療(健康面でのサポート)については,通院可能な状況であれば通院治療が原則であるが,困難な場合は,今回テーマに挙げた訪問診療や訪問看護,訪問リハビリテーションなどを受ける事ができる.

一人の在宅療養を行う患者さんをサポートするためには,沢山の職種の密接な連携が不可欠である.

在宅療養というのは,その方の人生の収穫期に,より良い,より相応しい人生を送って頂くためのお手伝いであり,その人の人生観や家庭の中まで深く入り込むため,時には楽しく,時にはつらい事も多いのです.
私は在宅療養(訪問診療)とは,決して社会的入院の代替プランではないし,そば屋の出前的な医療サービスでもないと考えています.

つづく

今回は在宅医療とはというタイトルです.

前回の訪問診療と往診では,いきなり在宅医療の具体的な方法論から入ってしまい,在宅医療に縁のない方には混乱させてしまったのではないかと反省しております.
今回から,在宅医療について私の思うところを徒然なるままに書いていこうと思います.在宅医療とはこんなものなのかなぁというイメージを持って頂けたら幸いです.

また,これまでの自身のブログを読み返して,「〜です〜ます」調はとても読みづらいことに気づきました.
今後は「〜である」調に変更させて頂きます.
以前の方が良かったという読者の方は,受診の際にでも直接私に教えてください.

では・・・

訪問診療の具体的な方法論の前に,なぜ訪問診療が必要なのかを考える必要がある.

ご存知の通り,日本は世界的にも類をみないスピードで少子高齢化が進んでいる.
高齢者の方は健康を害しやすく,また病状も急変しやすいため,入院となってしまう事が多い.
一度入院してしまうと,ご家族は介護の負担から解放され,またさらに,病院に入院していれば安心であるという理由で,なかなか退院に応じてもらえない事が多い.
また,近年では核家族化の影響から独居老人も増え,独居生活への退院自体が困難な場合もある.
以上のように病状的には退院可能であるが,周辺環境の問題から退院出来ずに入院が長期化する「社会的入院」が問題となった.

以上のように冷たく書くと,いかにも家族が怠慢で悪者のように聞こえてしまうが,私が病棟医をバリバリやっていた頃の記憶でも,どんなに家族が頑張っても「こりゃあ自宅退院は無理だ」って状況がいくらでもあった.
そもそも家族も高齢者だったり,家族全員フルタイムで働いていたりするから.

最初に明記しておくが,ご家族は悪くないし,当然入院している患者さんも悪くない.私は悪者探しをしているのではない.
日本の社会保障システムや我々国民の意識が,急激な人口動態の変化についていけないのが原因ではないかと思っている.

つづく

「訪問診療」と「往診」 は同じ事を言っているようですが,実は大きく異なります.
本日は「訪問診療」と「往診」の違いについてご案内したいと思います.

「訪問診療」とは,定期的通院が困難な慢性疾患の患者さんに対して,計画的に医師が患者さんの居宅を訪問し,医療行為を行うことです.
これに対して「往診」とは,患者さんからの求めに応じて,その都度,医師が居宅を訪問し医療行為を行う事です.
なんのことやら,まったく解りませんね.

「訪問診療」は患者さんの状態に変わりがなくても,計画的に,定期的に医師が居宅に伺って定期診察をします.
「往診」は患者さんから「診察に来てください」と突然に依頼があって,本来は「訪問診療」を行う予定日ではなくても臨時で居宅に伺い,診察を行う事です.
「訪問診療」は定期的計画的であるのに対して,「往診」は準救急の状態です.
なんとなくイメージ出来ましたか?

解りやすい例にすると・・・

高血圧などの慢性疾患で,病院の外来に定期的に通院しているかたをイメージしてください.
毎月1回,定期的に予約をとって病院に通院していることと思います.
これの逆(定期的に患者さんが行くのでなく医師が来る)が「訪問診療」です.
このような患者さんも風邪を引いたりすれば,次の予約の前に予約外で病院を受診すると思います.
病院では予約外なので,かなり待たされると思いますが仕方ありません.
このような予約外の準救急受診にあたるのが「往診」です.

なんとなくご理解いただけましたでしょうか?
このような「訪問診療」などの在宅医療を積極的に行っている診療所を「在宅療養支援診療所」と言い,当院も関東信越厚生局より指定を受けています.

「訪問診療」を受ける事が出来る患者さんには条件があります.
最初にも書きましたが,定期的通院が困難な慢性疾患の患者さんです.
つまり慢性疾患があって定期的に病院に通院する必要があるが,寝たきりや認知症などの理由によって独力で通院する事が困難な患者さんです.
また現時点では,当院の訪問診療は芝浦アイランドとその周辺地域に限定させて頂いております,訪問用自動車がないため徒歩圏内です.

「訪問診療」についてご興味のある方は,お気軽にクリニックまでお問い合わせください.

今回は在宅医療のご紹介をしたいと思います.

皆さんは在宅医療というと,どのようなものをイメージしますでしょうか?
テレビドラマで見るような,自宅で病気で寝ている患者さんのところに白衣を着た医者がやって来て,診察したりしているものをイメージされると思います.
基本的にはそれと同じなのですが,実際にはもっと多岐にわたり,患者さんの居宅において色々な医療行為を行う事を総称して在宅医療といいます.
医師が直接居宅に訪問する「訪問診療」や「往診」をはじめ,自宅で酸素療法を行っている「在宅酸素療法」なども在宅医療です.厳密に言えば糖尿病患者さんの行っているインスリン自己注射だって在宅医療だと言えるでしょう.

これから数回にわたって,在宅医療,特に皆さんがイメージしている通りの「訪問診療」と「往診」についてご紹介していきます.

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